電気を使用する消防設備では、ほとんどが停電状態でも使用が可能であるように
バッテリーを
搭載しております。消防設備によって異なりますが基本的に停電状態でも
消防設備が30分以上、正常に
動作できる事というのが規定されております。
主にバッテリが使用される部分として
・自動火災報知設備の受信機内部
・非常警報設備(押しボタン・表示灯がある箱の内部)
・誘導灯内部
・非常照明内部
・住宅用火災警報器
等です。
あとは、稀な設備としては
・防排煙設備受信機
・非常放送設備
・火災通報装置
・ダクト消火設備の操作部?
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にあります。現在はリチウムイオン電池が主流です。携帯に使用される
電池と一緒です。容量が大きいほど値段が高くなります。従いまして
大きな設備になればなるほど、電力を使いますから容量が大きくなります。
また最近は燃料の価格上昇により値上がり傾向であります。
非常照明などではニッケル水素電池なども出てきています。
管理・オーナ様にとって、定期的な消防設備点検の費用は予算内に
お考えで有るかと思いますが、改修費用は頭に入れていない方が
多いかと思います。中小規模の物件にて消火器の維持管理費用の
次に来るのが、間違いなくバッテリの維持管理費用ではないでしょうか?
オーナ様にとっては大きな痛手ですね。
どの位の頻度で交換が必要かというと一般的には8年〜13年にて
と言われていますが、点検における電池試験にて実際に容量不足となる
期限はまちまちです。稀に5,6年にて期限切れとなる場合もあれば
20年くらい持つ場合もあります。実際に停電にならないと使用され
ない訳ですから、ほとんど使用されていないようなものです。
ただ、大体10年経過くらいから容量不足になってきます。
また10年以上経過で電池試験が問題なくとも30分消防設備の
使用に支障がないかというと甚だ疑問です。
我々消防設備士が前もって説明をしておかないために、ある年度の
点検から思わぬ出費が来るケースが往々にしてありますが
8〜10年くらいのスパンにて予算採りを検討されるべきと思います。
また、誘導灯や非常照明では器具の内部回路も不良になるケースも
ありますので器具毎の交換をお勧めします。下のページで詳しく
書いてます。
http://www.tama-eikou.com/yudoto.htm
また、屋内消火栓用やスプリンクラー用のポンプ等では、
非常電源専用受電設備や自家発電設備にて停電時に動作できる事
となっています。自家発電設備も蓄電池を搭載しており
定期的なバッテリ交換が必要です。
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