消火器の使い方について書きたいと思います。
消火器の使い方は多くの方がご存知かと思いますが
知らない方もまだまだ多いかと思います。
昔は転倒させないと放出できない泡消火器なども
多かったようですが、最近の消火器は粉末ABC消火器が
主流です。強化液消火器もまだまだ多いですが、使い方は
同じになります。
使用方法は消火器のラベルに記載されており、以下の三動作にて
薬剤を放出できます。
@安全栓(安全ピン)を抜く
Aホースを火元に向ける
Bレバーを握る
@安全栓(黄色い丸いリング)を抜く前に、消火器を火の近くまで
移動します。安全栓は間違ってレバーを握ってしまい薬剤が放出される
のを防ぐためのロックになります。
従って、安全栓を抜いてから消火器を移動するとレバーを握って
しまう可能性があるので、まずは消火器を移動させましょう。
安全栓は真上に引っ張れば簡単に抜けます。たいていの消火器の
安全栓はシールにて固定されているので少しの力で抜く事が
できます。
Aホースを消火器の止め具から外し、火元に向けます。
ホースは勢いよく薬剤が放出されますので先のプラスチック部分を
握るようにします。(ホースの真ん中や根元を握ると放出時に
ホースが暴れてしまいます)
Bレバーを握ると薬剤が放出されます。消火器はストッパ付きと
無しのものがあり、ストッパ付きの場合はレバーを離せば
薬剤の放出が止まります。ただし、1日程度たてば圧が抜け
再使用ができません。つまり放出をして移動してまた放出などと
いった消火の際に便利となる機能です。ストッパーが無いと
圧または薬剤が無くなるまで放出が継続されます。
ストッパーのある消火器かどうかは以下の方法で判別が
できますがメーカにより機能に差がありますのでメーカの
サイトにて確認して下さい。
やはり消火器を誤って握ってしまったり、火事の際の使用で
気が動転しているときにレバーを握って誤った場所や方法で
放出した際の事を考えるとストッパー付きをお勧めします。
びっくりしてもレバーを離せば薬剤の放出が止まるわけですから。
ストッパー付き:蓄圧式消火器(メータのある消火器)
加圧式消火器(メータの無い消火器)の中で
薬剤重量が3.5kg以上の場合(ストッパ付き
でない消火器もあるようです)
ストッパー無し:加圧式消火器(メータの無い消火器)の中で
薬剤重量が3.5kg未満の場合
上記のように聞いていますが、内容に誤りがある場合は
消防設備士の方々ご指摘頂ければ幸いです。
また、東京の防火対象物では粉末消火器と強化液消火器を交互に設置
する事を推奨しているようです。1つの理由としましては、粉末消火器
は炎を消す威力は大きいものがありますが、火の粉がくすぶっているのを
完全に消す力は弱いようです。
従いまして、まずは粉末消火器で大方を鎮火させ、強化液消火器にて
完全消火を実施するのがベターなようです。
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